車で一人230㎞の旅

パニック障害奮闘記

はじめに

お盆突入ですね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

暑さと台風でなかなか大変な毎日ですね。

一昨日、4月に兵庫県に就職で一人暮らしを始めた末っ子の所へ一人で車で行きました。

この上の一行の文章は、健康的な一般の方が読むと、至極普通の出来事です。

しかし、パニック障害闘病中の方からすると、とんでもなく大変な事、と言いますか不可能なことなのです。

実は私も2回目のパニック障害を克服して以降、県外に車で出掛ける時は必ず誰かを隣に乗せて走ってもらっていました。

今回意を決して一人で行ってみようと試みました

2回目のパニック障害を克服してから14年経ちますね。

それでも行くと決めてからこっち、『再発したらどうしよう』という不安からか、足がむずむずしたり、心拍数が上がっている自分に気づきました。

当時の自分

いずれにせよ15年前の私であれば230㎞の一人車旅など行こうとも思わない絶対不可能なことでした。

当時の私は1キロ先のコンビニに車で行くのも、車で行くと考えただけで、まだ車にも乗っていないのに心拍数はかなりの数値になり、冷汗が吹き出て、手足は震えて車のシートに腰掛けてドアを閉めた状態でパニック発作が起こり病院に搬送という状態でした。

日常生活が全く成り立たない絶望的な生活をしておりました。

そしてその当時の私は、230㎞の一人車旅に出れるようになるとは想像も出来ませんでした。

いざ出陣

現実今回も、仕事の関係で21:00に広島を出発して、次の日の9:30には仕事に就いておかないといけないという失敗が許されない状態でした。

日付もお盆の帰省ラッシュが絡むので夜中にしては車も少なくない状況です。

ただ、今回少し気づいた点がありました。

それは、不安になる時間があればあるほど症状はどんどん出てくるという事です。

当たり前のようですが、私としては大きな気づきです。

パニック障害闘病中で、克服チャレンジ(私が勝手に名付けたパニックによって出来なくなった日常生活へのチャレンジ)は、考える隙を与えない位のタイトなスケジュールの中で挑戦すると良い結果をもたらす事例があるという事です。難しい事ですが、パニック発作は起こってから対処方法を考えるという事です。

失敗したら、そこで修正していけば良いんです。

何度も言いますが、「3歩進んで2歩下がる」です。

時には2歩進んで3歩下がることもあるでしょう。

それでも何度もチャレンジしていけば進む歩数が下がる歩数を上回ります。

小さい工夫

今回の230㎞の旅はSNSのお会いしたことのないお友達にも助けて頂きました

夜中なので普通みんな寝てます(笑)

お付き合いいただいた方々ありがとうございました。

ちゃんとサービスエリアでやり取りしたので大丈夫です。

走っている最中は好きなYouTuberさんにも助けて頂きました。

画面はほとんど動かず、ラジオ感覚で聴ける某YouTubeチャンネルなので脇見運転はしていません。

ただ実際脇見はしていませんが、頭の中は「パニック起こったらどうしよう」と考えるのを少しでも避ける為に、自分にとって楽しいことで脳内を埋め尽くします。

途中、冷汗でハンドルが滑る状況もありました。

なのでタオルを用意しておきます。

冷汗が出てくれば拭けば良いのです。

何度も出てくれば、何度も拭けば良いのです。

運転を諦めなければいけない理由にはなりません

足先も血行悪くなって、ムズムズしたり痺れ感が出てくることもあります。

ずっと運転姿勢で座って動かない訳ですから当然の話です。

これはパニック障害持っていない方でもなる現象です。

そうなれば、血行が戻るまで足の指や足首を動かせば良いのです。

右足はたまにしか出来ませんが、左足は常に動かすことができます。

なんなら貧乏ゆすりしてても誰にも迷惑かけませんし、誰も乗っていませんから。

心拍数も時々上がってきます。

以前にも書きましたが、これは自分の心臓が全身に血液を滞りなく送る為に一時的に頑張ってくれているのです。

全身に血液が行き届いた時点で心拍数は勝手に下がって来ます

人間の恒常性機能ってやつですね。

心配しないでください。

パニック闘病中は自分の身体に起こる変化が全てパニック発作に結びつけてしまいます。

私ももちろんそうでした。

しかし、自分の身体に起こる変化は、健康な人でも同じように起こります

パニック発作に繋げない方法もたくさんあります

これはイケる!

色んな方の助けがあって、長いトンネルも渋滞も全然苦にならず、「行けるんじゃない?」って思ったら、逆にどんどんテンションが上がってきました

15年前では絶対得られない、何とも言えない歓喜の感情です。

言葉で表現するのは、なかなか難しく伝わらないのですが、出来なかったことが、出来るようになった感動を、是非ともパニック障害闘病中の方に、是非味わって欲しいのです。

もちろん克服チャレンジは1度や2度、20回や21回では克服出来ないかもしれません。

でも、成功する瞬間は何かのきっかけや、「出来るかも」と思った瞬間に嘘みたいにあっけなく克服出来ちゃうんです。

こうして無事230㎞の車一人旅は無事終了しました。

次は大阪で300㎞、長い関門海峡もチャレンジしたいですね。

ゆくゆくは東京の700㎞にもチャレンジしていきますよ。

上に書いた、まだお会いしたことのない全国のSNSのお友達にお会いしたいので。

今回は歓喜で少し長くなりましたがこの辺で

また次回まで。

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