奇跡の瞬間

パニック障害奮闘記

はじめに

皆さんこんにちは。

少し寒さが緩んできたような気がします。

朝晩はまだ冷えますね。

また少しまが空きましたが13回目のブログです。

今回は2回目のパニック障害が大きく前進した瞬間のことを書きたいと思います。

ただし、皆さんが同じ事をやって同じように結果が出るわけではありません。

それまでの色んなトライ&エラーを繰り返してからのこの挑戦であったことは最初にお断りしておきます。

ただ私の克服記の中のどこかに必ずあなたの克服のヒントが見つかるものと確信します。

日々の挑戦

前にも書きましたが、私はの運転が大好きで、車検を受けたことがないくらい2〜3年ごとに車を乗り換えていたほど好きでした。

それなのにも関わらず、このパニック傷害を患ってからというもの、車のドアを開けて運転席に座ってハンドルを握るだけで震えが止まらなくなり動悸が激しくなりその場にいられなくなるほど酷い発作に見舞われていました。

それまでは自由にどこまででも運転していた私が、ある日を境に全く車の運転が出来なくなってしまったのです。

これほどの落胆と地獄はありませんでした。

2回目のパニック障害になってから6年くらいした頃から、自分の住んでいた町内は何とか発作を起こしながらも運転できるようになってきました。それでも週1くらいで運転中の発作は出てしまっていました。

それまでも、何とかパニック障害を克服できないかと、もがいて、色んなことにチャレンジしていたのは事実です。

心療内科の先生も色々話を聞いてくださったり、薬も色んなものを試しました。

7年目の転機

そして2回目のパニック障害が始まって7年を過ぎた頃のある日、心療内科の先生が薬を変えてみようという提案がありました。

SSRIのパキシルを、ルボックスに変えてみないかという内容でした。

私はこれが何故だか最後のチャンスだと捉えてしまいました。

今まで色んな薬を試してみましたが、一向に効いたような感じはなくて、逆に飲まないと悪くなるのではないかということばかり不安で薬物依存みたいな感じになっていました。

心療内科の先生の提案も手を尽くした感が感じられて、このままじゃ絶対良くならない。

このルボックスに全てをかけてみようと思ったのです。

金曜日にその処方をしてもらい、その晩早速1錠飲んでみました。

胃に到達した瞬間に、何とも言えない胃の痛みに襲われました。

その時、ルボックスは今までの薬とちょっと違うなと思い、良薬口に苦しという言葉が浮かんで来て、勝手にこの薬はかなり効くぞっ強く感じました。

実際、胃に来たのは一番最初に飲み始めた1錠目だけで、2錠目からは全く胃に来ませんでした。

いざ出陣!

次週の月曜日。私はいつも妻に同乗してもらっていた、70キロ先への店舗の臨店に一人で挑戦してみるって言い残し家を出ました。

はっきり言って根拠のない勢いです笑

最初の難関、町内から隣の町へ向かうのにトンネルがあります。

パニック障害人の運転にとって、トンネルの中と渋滞、高速道路は三大苦です。

最初のトンネルに入った瞬間、案の定出てきましたパニック発作。

しかしここで諦めたらまた元に戻るぞと自問自答し、深呼吸し、自分の好きな音楽をガンガンに鳴らして気を紛らし、緊張でかわいた身体に水分を摂り心拍数を下げる努力をしました。

自律神経の回でも若干触れましたが、もちろん心拍数などは、自分の意志でコントロールできるわけではないですが。

ただし、人間にはホメオスタシスといって、自分で自分の身体を一定に保つ働きがあるんです。すぐには心拍数は下がらなくても、心臓バクバクでも身体中に血液が行き渡ると、自然と心拍数は下がってきます。少し時間がかかりますけど。

何とかこのトンネルを一人で抜け出すことが出来ました。

そこで一つ達成感を得られ、少しだけ自信が付いたのだと思います。

次に間髪入れず待っているのは家から30キロ付近の渋滞です。

しかし今までの自分と明らかに違うところが生まれました。

今までは、パニック発作を起こさないようにするにはどうすればいいか?とばかり考えていた自分が居ました。

ただ今回の挑戦で、パニック発作が起きそうになった時、もしくは起きてしまった時、どうすればおさめることができるか?という所に重きを置いてる自分に初めて気がつきました。

そしてこの日、パニック障害始まって以来初めて片道70キロ、往復140キロの運転を一人で完遂することが出来ました。当時の私は天にも昂る気持ちになりました

突破口を見つけることの勧め

皆さまからしたらそんな単純なことに何で気がつかないんだって思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかしパニック障害が酷い時期は、引きこもりがちになり、そこまで発想の転換が出来なくなるくらい引きこもってしまうんです。

文字で書くほど、パニック障害をおさめていくのは簡単なことではありません。

ただ呼吸を深い呼吸にすることを筆頭にパニック障害を抑えていく方法は沢山あります

もちろん個々によって有効な方法は違ってくるとは思いますが、何かしら自分に合った方法が必ず見つかります。

その為にはパニック障害が起こるようになってから、以前できていたのに出来なくなってしまったことを、出来るように挑戦していくことが克服の大きな鍵に繋がります。

どこに突破口があるかはその方その方で違うでしょうが、その突破口は必ず存在します。

以前は出来ていたのですから。

ちなみにこの出来事以降、私はどんどん色んなことが出来るようになっていきました。

皆様にも克服のヒントが見つかりますように。

これからもヒントになるような出来事をたくさん書いていきます。

今回はこのくらいに

また次回まで。

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